アンディ・ウォーホル‐ピサにおける一つのアメリカ史

andy warhol

ポップアートは物事の愛し方のひとつだ」とアメリカの矛盾をどの作家よりも完璧に具現化したアンディ・ウォーホルは述べています。その作品を特徴つけるシリーズの主題を通してスターダムからニュース報道のあり方、そして消費文化を代表する日常品に渡るまでアメリカという国そのものの進化を観ることができます。

ウォーホルの作品を観る場合、それは彼の作品というレンズを通してアメリカの歴史、さらには世界を揺るがした様々な出来事を見ることです。「最重要指名手配者」から「拳銃」、「ナイフ」そして「電気椅子」のシリーズ、「マリリンモンロー」、「リズテイラー」「毛沢東」、「リチャードニクソン」などの肖像、さらには「ジョンケネディ大統領の暗殺」に至るまで作品は歴史そのものです。

この秋、ピサを舞台に「アンディ・ウォーホルーひとつのアメリカ史」展がパラッツォ・ブルーにて2014年2月2日まで開催中、総数150点(ポラロイド 20点を含む)に渡る展示作品は、特にピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館とヨーロッパからの他のコレクションを含め世界からイタリアに集結しまし た。

展覧会の初めに展示されるのは、想いにふけるインテリとして描いた60年代の自画像と晩年の銀髪のかつらをかぶった自画像で自らの顔を偶像(イコン)化し た作品です。

続いてドル紙幣やブリロスープの箱、キャンベルスープの缶などを額装した30点に代表されるポップの季節 (1962-1968)が展示されます。

13点からなる「最重要指名手配者」の二連作、「電気椅子」のシリーズ、「拳銃」、そしてロベルト・サヴィアーノ著の「ゴモラ」の本カバーとしても使われ て有名な「ナイフ」もお見逃しないように。

1968年に錯乱者の攻撃によりウォーホルが瀕死の重傷を負った出来事も写真や作品として残しています。この体験を表すものとして、写真家リチャードア ヴェドンが撮って当時の新聞に掲載された炸裂した腹と再生後の腹の写真と「髑髏」と題された大作が展示されています。

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そしてもちろんイコンの肖像: まずは有名な10連になるマリリンモンロー、そして2点のモノクロ版、そして「リズテイラー」「ミックジャガー」「ジョゼフボイス」「トロイドナヒュー」の大型絵画、フランシスベーコン、ジョンレノン、オノヨーコ、キースヘリングの写真像、マルセルデュシャン、ダリ、ルーリード、ボブディラン、デニスホッパー、その他との16mmフィルム。

政治もまたウォーホルの手によって作品の主題となりました。ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺を主題にした作品、さらにそこから悲劇のジャクリーヌケネディの仮面が生まれました。また毛沢東は彼の作品中最も人気のある主題のひとつです。

晩年制作をみると「卵」と「毛糸」に代表される巨大な抽象画を始めとして、アメリカの神話的存在を再生したキャンバス「神話」が代表的です。そこではスーパーマンとミッキーマウス、サンタクロースとドラキュラ、そして「風とともに去りぬ」のマミーや「オズの魔法使い」の邪悪な魔女、さらにはウォーホル自身も「影」として現れます。

展覧会ではウォーホルの時代に起こったイタリアでの悲劇、ナポリの地震にも空間をさいて2点の巨大なキャンバスを展示しています。 展覧会を締めくくるのはウォーホルの数えきれない才に光った発明のひとつ、牛の頭で飾られた壁紙の展示です。

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